金沢から100kmの奥能登は日本四大杜氏の一つの能登杜氏発祥の地。酒処としてしられ老舗ぞろいの酒蔵が大小合わせて11あるが、1月1日に発生し最大震度7度を記録した石川県能登半島地震でいづれも被害を受けて自力での酒造りができない状況の酒蔵がほとんど。
被災した酒蔵を救おうと石川県内外の酒蔵から酒造りの支援の輪や、SNSでは石川県の日本酒を飲んで身近にできる支援広の呼びかけが広がっている。
1月21日千葉県佐倉で、能登半島地震の被災地と被災者された皆様の支援の為、石井かおり監督による「一献の系譜」のチャリティー上映会があり、足を運んだ。
「一献の系譜」は、能登の風土が醸し出す酒造りの世界を、"能登杜氏四天王"の技術を受け継ぐ現役2トップの坂口幸夫杜氏と家修杜氏やそれに続く若手杜氏たちの姿を3年追ったドキュメンタリー映画。
奇しくも能登半島地震をきっかけに「一献の系譜」を拝覧し、能登の風土や能登杜氏の技術継承の様子を知ることとなった。
坂口杜氏は能登杜氏四天王の一人、波瀬正吉氏のもとで修行をし、1997年に宗玄酒造の杜氏になった。15歳で酒造りの道に進んで40年も酒造りに携わる。
被災した酒蔵支援で取り寄せていた宗玄無濾過生原酒 純米雄町(2023年11月製造)と同県の産品、油与商店のふぐの子糠漬けを付け合わせ、日常の有難さを感じ頂いた。
宗玄 無濾過生原酒 純米雄町
外観はうっすら山吹色で、上立香は杏仁豆腐、ライチ、胡桃、餅の様で、
味わいは、上立香同様に杏仁豆腐、ライチ、胡桃、米由来の餅の様な甘味の後、生原酒のピリッとしたドライ感を感じ、余韻は短い。